![]()
| DTMらぼらとりぃ トップにもどる |
Atelier de PACO | 6ヶ月で弾ける! 無料ピアノ講座 |
INFO LESSON1 LESSON2 LESSON3 LESSON4 LESSON5 LESSON6
| 1 * 音のエディット |
| 2 * 音のエディット2 PANPOT |
| 3 * 音のエディット3 プログラムチェンジ テンポチェンジ |
| 4 * 音のエディット4 ボリューム エクスプレッション |
| 5 * 音のエディット5 リバーブ コーラス |
| 6 * 音のエディット6 モジュレーション ピッチベンド |
1* 音のエディット(1)
前章で、喜びの歌を4トラック使って入力しましたが、今回は、「大きな古時計」を入力しながら
よりリアルな演奏に聞こえるようにエディットしてみましょう。
| 大きな古時計MIDI( furudokei.mid) | |
| 大きな古時計スコア(furudokei.pdf) |
聞き栄えのするMIDIファイルを作るためには必要な知識ですのでじっくり取り組んでください。
まず、必要なトラックをあらかじめ作成しておきます。今回は5トラック使います。
ページ数も多くなりますので大変ですが、同じ部分は
コピーをしながら効率よく入力していきましょう。
このスコアは、一小節目が休符になっていません。
しかし、MIDIでは音は二小節目から というのを説明しましたね。
ですので、スコアから入力するのにシーケンスソフト上の楽譜で間違えないですむように
2小節目からスタートする小節番号を入れてみてください。

音色の設定もしておきましょう。見本を参考に、好きな音色を設定してみてください。
ドラムパートの10チャンネル設定も忘れないでください。
まずは音をどんどん入れていきます。
今回はベロシティにも少し気を配ってみましょう。
コードパートに参考にベロシティを入れておきました。
コード(和音)の場合、一番上の音を強く、下を弱くするのがきれいに聞こえるこつです。
ただ、低めのベース音が入る場合は、真ん中の音よりは強めにしてください。
この章で覚えていただきたいのは、以下の調整のしかたです。
PANPOT(音の出る位置)
プログラムチェンジ(音色チェンジ)
テンポチェンジ
エクスプレッション(ボリューム、抑揚)
ボリューム
リバーブ(残響)
コーラス(音の厚み)
モジュレーション(ビブラート)
ピッチベンド
たくさんあって大変そう^_^;・・・・・ですが、
上記のエディットがある程度できれば、MIDI作成の基本はもうばっちりですよ!
がんばって作っていきましょう。
主に、コントローラー(コントロールチェンジ)というところで調節します。
次の節ではPANからテンポチェンジまでを説明します。
各トラックで音の出る位置を変えることができます。
ステレオ効果をつけるためにやっておきましょう。
音の出る位置はパン(PANPOT)といいます。(コントロールナンバー10)
64が真ん中で、数値が大きくなると右にずれ、小さくなると左にずれていきます。位置をいろいろ動かして聞こえ方を確認してみてください。
PANの位置は、一般的なバンドやオーケストラの楽器位置をイメージして配置すると良いでしょう。

バンドの配置の例
あまり左右に広げすぎると不自然になってしまうので注意しましょう。
また、ドラムセットは、音源によっては各楽器ごとにPANが分けられているので片方によせなくても大丈夫です。

Singer song writerのstrip chartでpanpotを選択した画面。ここでだいたいの位置を入力することもできます。また、ステップエディタ(イベントウィンドウ)でより正確な数値を入れることもできます。

このように入れると・・・・右から左に音が移動しているように聞こえます。
シンセ系の音で、左右に音を飛ばしたい時などはpanpotを活用します。
次に、テンポと音色のチェンジについて説明します。
プログラムチェンジ(音色チェンジ)
曲の途中でメロディーの楽器を替えて演奏されることは良くあることですね。
トラックを分ければ良いのですが、同時に音を出すのでなければ、
同じトラックで音を変えてあげた方がトラック数の節約にもなります。
大きな古時計では、2トラック(コードパート)の19小節目で
E.pianoからストリングスに楽器を変えてあります。
楽器を変えるのは、プログラムチェンジというメッセージを入れます。
同時にpanpotも調節してあげれば楽器の位置も変わってより演奏に立体感が出ますね。
プログラムチェンジの入れ方は、ソフトによって、また入力ウィンドウによって異なります。
songer songwriterの場合は、矢印モードにしておいてTONE/EXのところを
クリックすると楽器選択画面が出てきますので任意の楽器をクリックするとこのように
データが入ります。

テンポチェンジ
曲の作り始めに曲のテンポを設定したと思いますが、ここでは曲の途中から次第にテンポを変える、というのをやってみましょう。
大きな古時計の見本MIDIを開いて見て下さい。曲の最後が次第にゆっくりになっていますね。
ここにテンポチェンジのデータを入れているわけです。

Singer Song Writerの strip chartでテンポチェンジを開いた画面です。テンポが徐々に下がっています。
曲の途中でもゆっくりのテンポから快活なテンポに曲調が変わるときに入れたり、
少しメロディーをタメて演奏させたい時に細かくテンポチェンジを入れたりします。
楽譜にある「rit.」という記号は「だんだん遅くなる」という意味ですので
そこにテンポチェンジを入れて徐々に遅くしてみましょう。
そのあと「a tempo」の表示のあるところで最初に設定した速度に戻しておきます。
再生させて確認しながら入れていきましょう。
次に、エクスプレッションとボリュームについて説明いたします。
この章では音の大きさを調整する「ボリューム(コントロールナンバー7)」と「エクスプレッション(コントロールナンバー11)」について解説いたします。
このふたつはボリューム調整する、という点ではまったく同じ効果のものです。
ところで、LESSON5-3で、音の大きさを調節する「ベロシティ」について解説しましたが、
まずベロシティとボリューム、エクスプレッションの違いについてお話しましょう。
ベロシティというのは「音ひとつひとつに」設定するもので、数値(音の大きさ)によって波形が
変わるものです。
たとえば、ピアノの音でも、小さい音で弾いた場合は立ち上がりがソフトな音に聞こえ、大きな音で弾いた場合はするどい立ち上がりの芯のある音に聞こえますよね。
この「聞こえ方の違い」を再現させるために、MIDI音源ではベロシティ値によって
音の波形を少しずつ変えているのです。
それに対してボリュームやエクスプレッションは「音量の違い」なので
どの大きさでも音の波形自体はかわりません。ステレオのボリュームつまみを
調節するようなものだと思ってください。
それでは次に、ボリュームとエクスプレッションの違いについて。これは人によって
若干使い方が違うようですが、主な使い方として、
ボリュームはトラック間のボリューム調整
エクスプレッションはトラック内のボリューム調整
と使い分けている場合が多いようです。
エクスプレッションは持続音(音が長く伸びる)の楽器をより本物の音らしくするために
音に抑揚をつけます。弦楽器や管楽器にはエクスプレッションをよく使います。
抑揚のつけかたは、楽器によってそれぞれ特長があるのでひとつひとつについて細かく
エクスプレッション調整をしていったらとても大変なのですが
(実際細かく入っているデータもあります)長く伸びた音をだんだん強くしていったりだんだん弱くしていったりという
クレッシェンド、デクレッシェンド効果をつけるのに一番よく使われます。
デクレッシェンドというわけではなくても、
持続音の終わりの部分を少しずつ弱くしていくだけでもかなり自然な感じに聞こえます。
(そのままだと「プツッ」と切れたような聞こえ方になってしまいます。)
大きな古時計の2トラック目をのぞいてください。最初の部分に設定値「120」が入っています。
途中でストリングスに変わったところののびた音のところを参照してください。
120からなめらかに数値を下げてあります。

弱くしたあとは、必ず元の数値に戻しておくことを忘れないようにしてください!
なお、ピアノのような打鍵楽器や、ハープ、ギター、また打楽器などは減衰音の楽器なので
発音すると自然に音は減衰して消えていきます。このような楽器には通常は
エクスプレッションはつけません。ほとんどをベロシティで調整します。
繰り返しになってしまいますが、弦楽器や管楽器、オルガンなど音が切れない
限りどこまでも減衰しないでのびているような楽器に使うものだ、と考えてください。
エクスプレッションは、途中で調整する、しないにかかわらず初期値として一小節目に必ず
120ないし127あたりの数値を入れておきます。(全トラックで統一しておいた方が編集しやすいです。)
また、いわゆるフェードイン、フェードアウトのような効果をつける時は全トラックで同じように
エクスプレッション値を徐々に下げていく数値を入れます。
第3章第3節にある見本MIDI(Ballade67)を開いてみてください。
ボリュームは、できあがったものを再生させて、ミキサーのように各トラックの
バランスを調整する意味でトラックの頭に数値を入れてください。メロディートラックは大きめ(100くらい)が良いでしょう。

次に、リバーブ、コーラスについて説明いたします。
この節では、いわゆる空間系エフェクトの代表といわれるリバーブ(コントロールナンバー91)とコーラス(コントロールナンバー93)について解説します。
リバーブとは、音の残響のことです。リバーブを深くかけると、カラオケでエコーがかかったような効果を得ることができます。ただしかけすぎると音の輪郭がぼやけてきてしまいますので、全体の聞こえ具合を確認しながら数値を入れてみてください。
ちなみに、リバーブには「どんなホールで演奏するか」という設定をすることもできます。これは音源全体にかけるシステムエクスクルーシブメッセージ(GMリセットと同じ種類)で、メーカー毎、音源ごとに異なる設定です。他にも、長さや深さを細かく変えることもできます。
コーラスは、簡単に言ってしまえば名前の通り「音にコーラス効果をつける」ものです。
カラオケマイクにもこのようなものがあったかと思います。
原音から少し時間をずらして音を重ねることにより、複数の音がなっているような効果を得られます。
ストリングスなどの、もともとのアンサンブル楽器音によく使いますが、ソロ楽器にもうすくかけてあげると厚みのある音になります。ただし、これもかけすぎは禁物です。

リバーブもコーラスも、最初の設定をエクスプレッションのようにしょっちゅう変える、ということはしません。(プログラムチェンジで音色を変えた時のみ、設定を変更する)
リバーブが「エコーのような効果」と説明しましたが、MIDIコントロールには、リバーブとは別にエコー効果をつける「ディレイ(コントロールナンバー94)」というものもあります。
次に、モジュレーションとピッチベンドについて解説します。
さあ、LESSON 5もいよいよラストです。
この節では、モジュレーション(コントロールナンバー1)とピッチベンドについて解説します。
モジュレーションは、「ビブラート効果」、つまり音にふるえを加えることができます。
バイオリンやフルート、サックストなども実際の演奏でビブラートをつけると思いますが
最初から最後まで入れっぱなしというわけではなく、やはり入れるタイミングと量というのが
大切になってきます。
LESSON2-3の見本MIDI Ballade67の7トラック63〜64小節目です。
バイオリンの音の伸びている部分に途中から徐々に入れ始め、終わりのところでまた徐々に
少なくしてあります。

ビブラート演奏をする楽器は最初の部分に少ない数値(10くらい)で入れておき、
のばす音のところでこのように少し数値を調節してあげます。
大変であれば、最初の数値だけでも入れておくとよいでしょう。
楽器によってもともと少しビブラートのかかった音もあります。(音源による)
これもかけすぎると音がゆがんでしまいますので注意してください。
ピッチベンドというのは音を一時的に上下させる効果のことで、
ギター演奏でいう「チョーキング」、管楽器の音の立ち上がりによくある「ベンドアップ」
バイオリンなどの短いポルタメントやすくいあげるような立ち上がりに使用します。
見本MIDI ballade67の2トラック(サックス)、22小節目あたりのピッチベンド入力画面です。

ピッチベンドは他のコントローラーと違い、128段階ではなく、-8192から8191までの細かい数値で設定します。
より緻密に入れることによってなめらかなベンドを入れることができます。
これも、あまりひんぱんに使うと「ねちっこい」演奏に聞こえてしまいます。
ポイントポイントで入れるのが良いようです。
最後に数値を0に戻しておかないと、ピッチが違うままになってしまうので注意して下さい。
最高値から最低値までの音程差は2(例えば、ドを0とすると-8192がシで8192がレ)が規定値になっていますが、この幅を広げることもできます。(RPNというコントロールを使います。)
「大きな古時計」でも、32小節、40小節のベース部分に少しベンドを入れてみました。
また、ピッチベンドの効果として、上下にごく少ない数値で上下させることによって
モジュレーションと同じような効果を作ることもできます。
これで、MIDI入力の基本的なポイントについての学習は終了です。
次章では、入力が上達するためのポイントについてお話していこうと思います。
| LESSON 5 まとめ |
|---|
| *PANPOTで左右分け、ステレオ効果 *プログラムチェンジで楽器を交換 *テンポチェンジでリットをかける *ボリュームとエクスプレッションを上手に使い分け *リバーブとコーラスで空間を演出 *モジュレーションでビブラート効果 *ピッチベンドでしゃれた音に |